メタボリックシンドロームについて
メタボリックシンドロームとは
メタボリックシンドロームとは、ただ単に太っていることを言うのではありません。
内臓肥満に高血圧・高血糖・脂質代謝異常が組み合わさり、心臓病や脳卒中などの動脈硬化性疾患を招きやすい病態のことをいいます。
では、なぜ動脈硬化になると良くないのでしょう?心臓病と脳卒中を合わせると日本人の死因の1/3を占めますが、その多くは動脈硬化が原因となっているのです。近年、日本でも肥満の人が増えてきており、男性で2人に1人、女性で5人に1人がメタボリックシンドロームまたはその予備軍といわれています。この機会に健診等でメタボリックシンドロームチェックを受けてみてはいかがでしょう。
危険性
メタボリックシンドロームの最大の危険は手遅れになるまで自覚症状がほとんどない点です。
自覚症状がないまま動脈硬化が進行し、心筋梗塞や脳梗塞、認知症になるリスクが格段に高まります。
健康診断を受ければ高血圧や糖尿病、脂質異常を指摘されるかもしれませんが、原因となっている生活習慣を改めないと動脈硬化の進行は止まりません。
診断基準
以下の項目を満たすとメタボリックシンドロームとなります。
| 検査項目 | 基準値 | ||
|---|---|---|---|
| 必須項目 | ウエスト周囲経※ | 男性85cm以上 女性90cm以上 |
|
| 選択項目 3項目のうち 2項目以上 |
1 | 中性脂肪(TG) かつ/または HDLコレステロール | 150mg/dl以上 かつ/または 40mg/dl未満 |
| 2 | 収縮期(最大)血圧 かつ/または 拡張期(最小)血圧 | 130mmHg以上 かつ/または 85mmHg以上 | |
| 3 | 空腹時血糖 | 110mg/dl以上 | |
※ウエスト周囲径は内臓脂肪面積を測定しているためCTスキャンでの測定が好ましい。
内臓脂肪面積では男女ともに100㎠に相当。
検査
CT、血液検査、血圧測定など。当院では患者様の生活習慣病予防のためにメタボ外来も受け付けております。お気軽におたずねください。
予防
予防・改善としては、メタボリックシンドロームの原因となっている内臓脂肪を減らすことが重要です。 内臓脂肪は皮下脂肪よりも燃焼しやすく、下記のようなちょっとした工夫で簡単に減らすことができます。
- 規則正しい食生活(1日3食朝昼食はしっかり、夕食は控えめに)
- お腹いっぱいになるまで食べない。腹七、八分目にする。
- 揚げ物など油が多いものを減らし、きのこ類や野菜を多く摂る。
- 近場の買い物等には車は使わず徒歩や自転車で。
- 万歩計を持ち歩いて1日の目標を設定する。
内臓脂肪を減らすといっても、急激な体重の変化は体への負担となってしまいます。まずは体重の5%を3~6ヶ月で減量することを目標にしましょう。では、具体的にはどうしたらいいのでしょうか? 1ヶ月に1kg減らすには、1日あたりだいたい200kcalのエネルギーを消費するか、摂取エネルギーを控えるか…という計算になります。100kcal消費する運動をして、同時に100kcalの食事を控えるというのもいいですね。大体の目安としていくつか例を紹介します。
【約100kcalを消費する運動】
- ウォーキング 30分
- サイクリング 20分
- 軽いジョギング15分
【食事のカロリーの目安】
- ご飯茶碗1杯 160Kcal
- 食パン1枚 160kcal
- シュークリーム1個 150Kcal
- 牛乳1杯(200ml) 135Kcal
運動するのはキツくて続かない…という方は、最初は茶碗1杯のご飯を毎日半分に抑えるということだけでも効果がありそうですね。また、目標を決めたからには毎日体重をチェックして目標に近づいているか確認していくことも大切です。自分の体重を測る習慣をつけましょう。

メタボリックシンドローム該当者の喫煙は心臓病のリスクをより一層高めます。
該当される方は禁煙されることをおすすめします。

