放射線部について
放射線部は、レントゲン(一般撮影)やCT・MRI・マンモグラフィー(MMG)・骨密度検査(DEXA法)などの医療機器を取扱い、病気・けが(外傷)・健康診断など、画像を撮影する部署です。
本院では、放射線科医の読影(診断)をしています。救急対応としましてはCT、MRIを中心として24時間体制で迅速かつ適切な検査が出来る環境を整えています。
機器紹介
一般撮影
一般撮影とは、胸部や腹部、骨などのレントゲン撮影のことです。
当院では、FPD(フラットパネルディテクタ)を導入した撮影室を2室有し、従来に比べ半分以下のX線量で検査を行うことが出来ます。
入院中の患者様で、状態が悪く動けない方は、移動型X線装置(ポータブル)を用いて、病室で検査を行っています。
CT
- Aquilion CXL(64列) H25.9月導入
- Aquilion Prime SP ⅠEdition(80列) R3.12月導入
CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層撮影)の略称です。
当院では64列、80列のマルチスライスCTの2台体制で検査を行っています。
X線を利用して撮影を行います。X線発生器を体の周りで高速回転させて撮影することで、レントゲン検査では得られない、体の輪切りの画像を作ることが出来ます。
整形外科や造影CTの際は輪切りの画像に加えて、3D画像を作成しています。骨折した骨や血管などの3D画像を作成し、読影や診察に役立てています。
被ばく線量に関しては、医療被ばくの最適化を行っております。
MRI
- Vantage Orian(1.5T) R3.12月導入
MRIとはMagnetic Resonance Imaging(核磁気共鳴画像法)の略です。
当院では1.5TのMRIを導入しています。
強力な磁石と電磁波を利用して行う検査で、体の色々な方向の輪切りの画像を作ることが出来ます。画像上CTと異なるのは、CTでは検出するのが困難な「組織の炎症」や「骨挫傷」に関しても評価が行えます。
また、特徴として、磁石と電磁波を使用する為、X線を使用するレントゲンやCTと異なり放射線による被ばくはありません。
X線TV
X線を用いてリアルタイムで体の中の状態を見ることができる装置です。
当院では、胃透視などの消化管の検査や、ERCP(内視鏡的逆行性膵胆管造影)、ミエログラフィーなどの検査を行っています。
マンモグラフィー(乳房撮影)
- MAMMOMAT Revelation R2.6月導入
乳房を上下や左右から板で挟み、乳房用のX線装置で撮影する検査です。圧迫板で乳房を平らに引き延ばすことにより、腫瘤や微細な石灰化などを観察しやすくします。
また、乳房の3D画像(トモシンセシス)を撮影することができ、奥行き方向の評価が可能なので、通常の2Dマンモグラフィで観察がしづらい
乳房の観察にも優れています。
当院でのマンモグラフィ検査は全て女性技師が担当しております。
骨塩定量
DEXA法を用いて少量のX線で腰椎と左大腿骨頸部の2方向を撮影し骨密度の解析を行っています。
DEXA法の骨密度検査は他の骨密度検査と比べて検査の信用性が高いと言われています。
腰椎、大腿骨頸部は骨粗しょう症による骨折が生じやすい部位であるため、測定することで直接的に骨の状態を評価することができます。
血管撮影装置
- Azurion 7 B20/15 R3.12月導入
血管撮影室では、カテーテルと呼ばれる細い管を血管内に挿入し、造影剤を用いて心臓や体内の血管の撮影や治療を行っています。
当院では、2方向から同時に撮影可能なバイプレーン機能を備えた装置を導入しています。
動画サーバーも入り、診察時にも動画で画像をみる事ができます。