今回は肝炎について説明します

肝炎とは

肝臓に炎症が起こった状態です。肝炎というとウイルス性肝炎を指しますが、他に肝炎を起こす原因として、薬剤・アルコール・アレルギー等があります。日本人の肝炎の多くは肝炎ウイルスが原因と言われています。

分類

発症の仕方や症状の経過から、急性肝炎、慢性肝炎、劇症肝炎の3つに大きく分類されます。

    症状 治療
急性肝炎 肝細胞に急性炎症をきたし、肝腫大となる。
血液検査で肝酵素の上昇を認める。
全身倦怠感、黄疸、発熱 入院し安静にする
栄養補給
慢性肝炎 肝臓の炎症が6ヶ月以上持続する状態。日本では約70%がC型肝炎ウイルス、約20%がB型肝炎ウイルスによるもの。B型、C型共に慢性化状態が持続すれば、肝硬変、肝癌へ移行する。血液検査で肝酵素の上昇を認める。 ほとんどない 抗ウイルス療法
肝庇護療法
瀉血療法
劇症肝炎 急激で広範な肝細胞壊死により、高度の肝不全症状を呈し予後が悪い。約50%が肝炎ウイルスによるもので、中でもB型肝炎ウイルスが最も多い。肝萎縮や腹水を認める。 高熱、頻脈、浮腫、黄疸、意識障害 肝臓の治療以外に全身管理が必要
肝移植も考慮する

ウイルス性肝炎の分類

主な肝炎ウイルスはA~E型の5つがありますが、ここではA・B・C型を紹介します。

  感染経路 感染リスク 予防法
A型
(HAV)
経口感染
(生水や生物摂取)
海外渡航 HAワクチン
海外での生水や生物の摂取を避ける
B型
(HBV)
血液感染(針刺し事故)
体液感染(性行為)
母子感染
薬物中毒
医療従事者
同性愛者
HBワクチン
抗ヒト免疫グロブリン
C型
(HCV)
血液感染(針刺し事故) 薬物中毒
医療従事者
なし

検査

血液検査、腹部エコー、CT、MRI、肝生検等…

nurse
慢性肝炎は自覚症状がほとんどない為、健診等で偶然見つかる事が多いようです。
一年に一度は、健診を受けてみられては?