乳癌について説明します

乳癌とは

乳房は作られた乳汁を運ぶ管が集まってできた乳腺組織と、それを覆っている皮膚や脂肪からなっています。
乳房にある乳腺組織に発生した癌を乳癌といい、年々増加しており女性の癌で罹患率第1位で、12人に1人の割合で罹患すると言われています。乳癌が最もできやすい箇所は、乳房の外側上部で乳癌全体の約45%がこの部位の近くにできるという特徴があります。また左右でも違いがあり、右より左に癌ができやすいと言われています。

検査法

視診・触診、超音波検査・マンモグラフィで乳癌が疑われた場合、細胞診や組織診で確定診断を行います。

◆超音波検査の長所と短所◆

長所 短所
  • リアルタイムでの観察が可能
  • 非侵襲的(放射線被爆を伴わない)
  • 穿刺・生検・ドレナージのガイド用モニタとして使用可能
  • 検者により結果が異なる事がある
  • 全体像は把握しにくい
  • 骨や空気などがあると、後方が観察しにくい

◆マンモグラフィの特徴◆

マンモグラフィでは乳腺は白く写り、脂肪は黒く写ります。30歳代までは乳腺が発達しており乳房全体が白く写るため、マンモグラフィでは癌を発見しにくいですが、40歳代から乳腺が萎縮する為、癌が発見しやすくなります。このため30歳代までの乳癌の検査は超音波検査が主体になりますが、石灰化はマンモグラフィでわかるので、マンモグラフィも行います。

治療

個々の治療法の選択は、患者の状態、リスクファクター、乳癌の臨床病期などによって決定されます。

  1. 手術療法(乳房温存療法、乳房切除術)
  2. 放射線治療法
  3. ホルモン療法
  4. 分子標的治療薬
  5. 化学療法

セルフチェック

早期の状態で乳癌を発見できれば9割以上は治るというのも乳癌の特徴の1つです。また治療法にはいくつかの選択肢がありますが、早期発見ほど選択肢の幅が広がるため、治療もしやすくなります。まずは自分でできるセルフチェックをしてみましょう。

①見る
鏡の前に立ち、左右の大きさ・形の変化、くぼみがないかチェックします
(腕を上げた状態でも確認)
②触る
立った状態や仰向けに寝て、指の腹で小さな『の』の字を書くように全体を撫で、しこりの有無を調べます(入浴中に石鹸の付いた状態で行うとやりやすいです)
ワキの下にもしこりがないか確認します
③つまむ
乳頭を軽くつまみ、血液が混ざったような分泌物が出ないか確認します
nurse
乳癌増加の原因として、食生活の欧米化、女性のライフスタイルの変化が指摘されていますが、
セルフチェックにより早期発見される方が増えたことも関係しています。
1年に1回は検診を受けましょう。