今回は貧血について説明します

貧血とは

末梢血のヘモグロビン濃度が、基準値以下に減少した状態です。ヘモグロビンの他に赤血球数とヘマトクリットも指標となります。ヘモグロビン濃度の基準値は、性別と年齢で異なりますが、成人男性で16±2g/dL、成人女性で14±2g/dLです。高齢者では男女差がなくなり、男女とも12g/dL未満で貧血となります。

症状

疲れやすい、めまい、立ちくらみ、動悸、息切れ、顔面蒼白、黄疸(溶血性貧血)など…
(緩やかに進行すると、自覚症状を伴わない事もあります)

貧血の種類

代表的な貧血を紹介します。貧血で最も多いのが鉄欠乏性貧血です。

  原因 治療
鉄欠乏性貧血 鉄が不足し、ヘモグロビンが作られなくなる。
  • ①鉄摂取量の不足(欠食・偏食、無理なダイエット等)
  • ②鉄需要の増加(妊娠・授乳期等)
  • ③過剰な鉄損失(月経過多、潰瘍・癌等による出血)
  • ④吸収障害(胃切除等)
原因疾患の治療
鉄剤の投与
巨赤芽球性貧血 ビタミンB12、葉酸が不足し赤血球が減少する。
  • ①ビタミンB12欠乏(胃、小腸切除等)
  • ②葉酸欠乏(極度の偏食や大酒飲み、妊娠・授乳期等)
ビタミンB12、葉酸の補充
禁酒(葉酸欠乏の場合)
再生不良性貧血 血液をつくる骨髄の働きが低下する。
先天性と後天性があり、後天性の原因として薬剤・薬物、放射線、ウイルス等が疑われている。
骨髄移植
免疫抑制療法
溶血性貧血 赤血球の破壊亢進により、赤血球寿命が短縮する。
先天性では赤血球そのものの異常が原因。
後天性では赤血球に対する抗体や、血管壁の異常など、赤血球以外の異常が原因。
副腎皮質ステロイド薬、免疫抑制薬
(自己免疫性溶血性貧血)
脾臓摘出
(遺伝性溶血性貧血)

食事療法

鉄欠乏性貧血の食事療法について…
  • ①食事は3食きちんと食べ、偏食・欠食はやめる
  • ②色々な栄養素をバランスよく取る
  • ③たんぱく質を取る
  • ④鉄分、ビタミン類を十分取る
◆鉄が多い食事◆

いわし、かつお、レバー、わかめ、卵黄、ひじき、のり、ほうれん草、あさり、納豆など…

nurse
貧血は、鉄の不足や食事の問題だけでなく、
様々な原因がありますので、きちんと診断しましょう。