今回は関節リウマチについて説明します

関節リウマチとは

主に関節の内側にある滑膜に腫れや痛み、こわばり等の炎症を起こし、進行すると骨・軟骨破壊をきたし、関節の変形が生じます。はっきりした原因はわかっていませんが、自己免疫疾患の一つと考えられています。患者数は70万人以上と言われており、男女比は1対4と女性に多く、年齢別にみると30~50歳代で発症した人が多いです。

症状

全身に起こる症状として微熱、体重減少、貧血、リンパ節の腫れ、体がだるい、目や口が渇く、息切れ等があります。関節に起こる症状として・・・

  1. 朝のこわばり:リウマチに特徴的な症状。体や関節周囲のこわばりが、特に朝に強く現れる。
  2. 関節炎:関節が熱っぽくなって腫れ、動かすと痛みが強くなる。手首や手の指の付け根・第二関節、足の指の付け根等の小さな関節のほか、足首、肩、肘、膝、股関節等の関節に起こる事もある。
  3. 関節水腫:関節に炎症が起こると関節の中にある液が大量にたまる事がある。
  4. 腱鞘炎:腱もしくは腱鞘に炎症が起こると、腫れて指などの動きが悪くなる。
  5. 滑液包炎:滑液包に炎症が起こると、さらに滑液がたまって腫れ、痛みを伴う。
  6. 関節変形:進行すると関節が破壊され筋肉も萎縮し、関節が変形する。

診断基準

日本リウマチ学会による早期関節リウマチ診断基準(1994年)
1 3関節以上の圧痛または他動運動痛
2 2関節以上の腫脹
3 朝のこわばり
4 リウマトイド結節
5 赤沈値の異常値またはCRP陽性
6 リウマトイド因子陽性

6項目のうち3項目以上に当てはまる場合を早期関節リウマチとし、該当する患者さんは詳細に経過を観察して、病態に応じて適切な治療を開始する必要がある、とされています。

米国・欧州リウマチ学会合同 関節リウマチ分類基準(2010年)
  1. 1関節以上で臨床的に滑膜炎(関節の腫れ)を認める
  2. 滑膜炎の原因が他の疾患で説明がつかない
罹患関節 スコア
大関節1ヶ所 0
大関節2~10ヶ所 1
小関節1~3ヶ所 2
小関節4~10ヶ所 3
11ヶ所以上(1ヶ所以上の小関節) 5
血清学的検査 スコア
リウマトイド因子陰性かつ抗CCP抗体陰性 0
リウマトイド因子、抗CCP抗体のいずれかが低値陽性 2
リウマトイド因子、抗CCP抗体のいずれかが高値陽性 3
急性期反応物質 スコア
CRP正常かつ赤沈正常 0
CRP、赤沈のいずれかが異常 1
症状の持続 スコア
6週未満 0
6週以上 1

合計6点以上で関節リウマチと診断できる。

検査

血液検査、尿検査、関節液の検査、超音波検査、レントゲン

治療

大きく分けて、薬物療法、手術、リハビリテーションがあります。
薬物療法では抗炎症剤や抗リウマチ剤、生物学的製剤等が用いられます。
※治療薬の進歩により、進行を押さえる事が可能になったので、発病して早い時期に診断し、治療を始める事が重要です。

nurse
関節リウマチの活動性が高い時は微熱があり、
疲れやすくなるので休養を取り安静にしましょう。
また関節を冷やすと関節痛が強くなる事があるので、
寒い時期はもちろん夏場のクーラーにも気を付けましょう。