院長挨拶Greeting from the director

2023年4月1日付けで当院の院長に就任しました保坂征司と申します。消化器外科を専門としておりますが、前任地の宇和島徳洲会病院(愛媛県)では外科診療のみならず総合診療医として地域医療に携わり、また、要請があれば離島での外科手術も担ってきました。
鹿児島徳洲会病院は1987年に開院し35年間、地域の皆様のご支援を頂き地域医療に携わってきました。2021年12月に現病院へ新築移転し、前院長が掲げた「救急・災害医療」「リハビリテーション」「へき地・離島医療」という3つの柱の充実を引き続き実践して参ります。まず「救急・災害医療」について、新築移転して1年4か月余りが経過しましたが、周辺地域からの救急需要の高さを実感し、今後さらに多くの疾患に対する治療を当院で完結しなくてはならない必要性を感じています。そして徐々に高齢化が進んでいる現在、病気は治っても体力が低下し元の生活の維持が困難な方も多くみられます。“健康と生活を守る病院”を理念とする当院では充実した「リハビリテーション」を提供し生活の質を担保できるように努めます。また鹿児島県は多くの「へき地・離島」を有しています。都会であろうとも「へき地・離島」であろうとも生命の重さはみな平等です。当院は立地的にも鹿児島の基幹病院としての役割を有しています。医療の質を高めつつ、その医療を「へき地・離島」にも提供できるような病院づくりを目指します。
さて、ようやく新型コロナウイルス感染症も落ち着きつつあり5類感染症へ移行することが決まっています。このコロナ禍の3年間は私達医療を提供する側にとっても大きな変化を余儀なくされました。患者様の医療に対するニーズも変化しています。この変化にも迅速に対応しニーズに応えていきたいと思います。
最後になりますが、当院はこの地に移転してきてまだ時が経っておりません。これからも地域の医療機関と密に連携をとりながら、地域の方々に必要とされる病院となれますよう職員一同研鑽を積んでいく所存です。また、徳洲会病院は本年で設立50周年を迎えます。次の50年を見据え、グループ一丸となって、「いつでも・どこでも・誰でもが最善の医療を受けられる社会」の実現を目指して頑張っていきたいと考えています。今後ともご支援賜りますよう何卒宜しくお願い申し上げます。
鹿児島徳洲会病院 院長 保坂 征司